夕凪、某、花惑い
日本語の美しさに心底驚く。
ヨルシカの楽曲に夕凪、某(なにがし)、花惑いという曲があるが、この歌詞がなんせ美しい。
この曲、こんな言葉が綴られている。
花泳ぐ 花惑う
それまで、花に対しては、「散る」「落ちる」 「咲く」「舞う」しか頭になかった。
「泳ぐ」「惑う」 花という名詞にこんな動詞が付き、しかも響きがとても良い事に気付かされた。
この曲は非常にテンポが早く、あっという間に駆け抜けるような曲である。
そのことから、まるで吹く春一番に花びらが舞いあがる様が想像出来る。
聴いていると不思議な気分になる、まるで夢を見ているようだ。
荒れた心は余計な部分を削ぎ落とされ、刺激を受けやすい柔らかい物になる。
そんな時に思い出す物は、きっと綺麗な物ばかりだろうから
僕は花に思い出を見る